GROOVE(グルーヴ)について

音楽が語源の言葉で、心地良いリズムや自然と体を動かしたくなる感覚を感じた時に使われるなど人間の身体感覚と深く結びついている言葉です。

この「何だか心地良い」と感じる理由は、はっきりとは分かっていないようですが、一般的には、「ズレ」「タメ」「緩急」「一体感」などがキーワードして挙げられており、一定のリズムの中に効果的に入り込むことで「グルーヴ」が生まれるとされています。

建築空間に置き換えても、心に響く魅力的な場所にはこれらの要素が必ず存在しているように思います。単に綺麗やかっこいいだけではない住む人の心の機微に触れるような魅力ある家を探求します。

独自性と調和

建築空間は個性的でありながら、周囲の環境や風景と調和することが大切です。独自のデザインやアイデアを取り入れつつも、周囲との一体感を生み出すことで、心地よいバランスを実現します。

五感に訴える設え

美しい形状、デザイン、色彩などの視覚的要素だけでなく、鳥のさえずりや水の流れる音など聴覚で空間を豊かにしたり、素材や仕上げ、表面の質感など触覚などに訴えることで、心地よい雰囲気や空間の深みを生み出します。

心地良いスケール感

空間のスケール感は人々の心に大きな影響を与えます。適切なプロポーションやサイズ感を考慮し、過度に大きすぎず、狭すぎず、人々が自然と調和しながら過ごせる空間を追求します。

ストーリー性のある動線計画

シーンの数々を連続的に抑揚のあるストーリーとして構成し、移動する楽しみを持ったリズム感のある動線を計画します。

納まりの良い境界デザイン

建物内部と外部との溶け込むような連続性、異なる部材同士の取り合いなど、建築にはモノとモノがぶつかる境界となる場所がいくつも発生します。ここを上手く納めることが空間の質を高める上で重要なポイントになるため、設計の力量を問われる部分でもあります。

すでに在るものを活かす

地形や周辺環境、思い出や歴史などその土地特有の価値を見い出し、それを活かすことで新しく作り上げたものでは出せない輝きを放つことがあります。コスト削減や環境負荷低減だけではない唯一無二の空間を作り上げます。